「GDPマイナス」速報が話題の日本国内。中国, タイ, 香港, その他のアジアの国のGDP速報は?

今週月曜日の朝(11月17日午前8時50分)、日本のGDP(国内生産)の第3四半期の速報値が内閣府から発表された。
日本の7-9月期のGDPは直前の市場予測値を大幅に下回った「前期比=0.4%減」、「前年同期比=1.2%減」、「年率換算予測=1.6%減」という結果になり、日本経済の景気後退に対する懸念が広がっているが、アジア諸国の市場のGDP成長率の最新数値をまとめてみた。

 

【アジア各国のGDP成長率】(四半期別・最新データ)

期別GDP成長率

(アジア各国のGDP成長率の速報データ一覧。表は当社作成。クリックで拡大)

 

【アジア各国のGDPの年次成長率】

GDP成長率

(アジア各国のGDP年次成長率一覧。表は当社作成。クリックで拡大)

 

【GDP世界ランキング】

GDPランク

(アジア各国のGDP世界ランク一覧。表は当社作成。クリックで拡大)

 

タイのGDP~回復にはまだ時間を要す

同日の昼(11月17日午前11時30分)には、タイ国家経済社会開発委員会(NESDB)がタイの2014年7-9月期のGDP速報値を発表。
タイの実質国内総生産(GDP、季節調整済み)は「前期比1.1%増」で前期に続いてプラスとなったが、前年同期比は「0.6%増」で市場予想(予想中央値1%増)を下回った。

2011年の大洪水以来、タイ経済は景気停滞が続き、特に観光業の落ち込みと輸出量の激減によるダメージは内需消費や投資の上昇もカバーできていない結果となっているが、今年5月からの新政権が発表した景気刺激策における公共投資などにより第4四半期には回復の兆しが見えると予測される。

 

香港のGDP~香港経済は勢いのある伸び

香港の第3四半期GDP速報値は先週発表された。成長率は前期比1.9%増。
マイナス値となった第2四半期の反動で急増し、この伸び率は2011年の7-9月期以来の最高値である。
輸出は2%上昇、輸入も1.3%上昇し、内需・貿易共に景気好況を押し上げている。

 

中国のGDP~都市化・工業化の歩みを示す順調な伸び
中国の7-9月期GDPは、10月21日に国家統計局から発表されている。
これによると中国の7-9月のGDPの前期比(季節調整済数値)は1.9%増で、市場予想(中央値1.8%増)を上回った。
また今年1月-9月のGDPの前年同期比は7.4%増。
特にサービス業が7.9%増加し、農業(前期比4.2%増)や鉱業/製造業等(同7.4%増)を超える伸びを示している。

国家統計局が同時に発表した輸出入総額は前年同期比3.3%増(3兆1,626億USドル)となった。特に「輸出」が5.1%増加し国際貿易の拡大が加速。

これらの中国国家の「都市化」と「工業化」を支えるサービス産業の拡大と輸出増加が引き続き中国経済成長を牽引していくと見込まれる。

[執筆: CMSアジアリサーチ事業部]

 

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