BOE(中国京東方000725.SZ)の発表によると、7月10日にBOEと合肥市政府及び合肥市建設投資控股(集団)が第10.5世代液晶パネル生産ラインの投資枠組み協議を締結した。双方は400億元を投資し、合肥で生産ラインを設立する予定。現在、世界の最高世代の液晶パネルは日本シャープの第10世代であるが、合肥第10.5世代生産ラインが完成すれば、中国は初の最高世代の液晶パネル生産国となる。

BOEは、2018年に第10.5世代ラインの生産をスタートさせ、BOEの液晶パネル生産能力は韓国のサムソン、LGDに次ぎ、世界3位になる見込みである。これはパネル業界に新たな中韓競争を引き起こす可能性がある。

合肥第10.5世代生産ラインは65センチ、75センチ、61センチ、70センチなどの液晶パネルをラインアップする予定で、設計生産能力は月9万枚(2940mm×3370mm)のガラス基板である。当該プロジェクト投資総額は400億元であり、そのうち資本金は220億元である。合肥市政府及び合肥市建設投資控股(集団)は180億元を調達し、BOEは40億元を自己調達し、残りの投資総額と資本金の差額分について、双方共同で銀行より融資を受ける予定。

現地同業からはBOEのパネル生産能力の急速な拡張は、三五年後に新たなパネル生産能力過剰の局面に陥る恐れがあると指摘する声もある。シャープは第10世代生産ラインの生産能力利用率低下により長年赤字続きの末、鴻海向けの海外輸出生産により、ようやく苦境を抜け出したとみられる。BOE合肥第10.5世代はシャープ第10世代のよう苦境を避けることが可能なのか。いずれにせよ、BOEの第10.5世代ラインの起動はサムソン等韓国勢のさらなる高世代ラインの布石決断を加速させ、パネル業界の中韓競争が更に激化するのが間違いないようである。

[執筆: CMS中国リサーチ部]

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